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タカ
30代 春日市 男性
「溶連菌」とは「溶血性レンサ(連鎖)球菌」の略で、いくつか種類がありますが、中でも最も病原性が強い「A群β溶連菌」を指していることがほとんどです。
38℃以上の発熱や喉の強い痛みが特徴的ですが、咳や鼻水は基本的にはみられないのも特徴です。診断は喉の粘膜を綿棒でこすり、迅速診断キットを用いて行います。5〜15歳の学童期にかかりやすいと言われていますが、成人でもみられます。唾液を介して感染する飛沫感染で、学校での流行や、家庭内でうつる場合も多いです。
溶連菌は抗菌薬がよく効くため、薬を飲んで数日で症状は改善しますが、そこで薬を飲むのを止めてしまうと身体の中にまだ菌が残っていて、再発したり、合併症(急性腎炎、リウマチ熱など)を引き起こしてしまったりする場合があります。合併症を予防するためには、たとえ症状が良くなっても、処方された抗菌薬は途中で中断せずに最後まで飲みきることが重要です(通常10〜14日は継続が必要です)。
また、合併症のひとつである急性腎炎は、溶連菌感染症が治ってから1〜3週間後に発症することが多いと言われており、治ってからもむくみや血尿、尿が出ないなどの症状がないか注意しましょう。心配であれば尿検査を行うことも可能です。
保育園や学校についてですが、溶連菌は抗菌薬を内服してから24時間以上経過すると感染力はかなり低下すると言われているため、病院を受診して薬を飲んだ翌日まで様子をみて、症状が改善していればその翌日から保育園や学校へ行くことが可能です。ただし、繰り返しになりますが、症状が改善して保育園や学校へ行けるようになっても、薬は継続して最後まで飲みきるようにしましょう!
まうまう
30代 那珂川 女性
魚の骨でもアジやウナギなど細いものは扁桃や舌根扁桃などに刺さってることが多いです。また、ブリやシャケのような比較的大きな骨はもっと深い食道の入り口にひっかかることが多いです。骨がひっかかると飲み込むときに必ず同じとこに痛みがでます。
扁桃にひっかかってるときはひっかかってる側の顎の下、食道の入り口にひっかかってる時はのどぼとけの下辺りです。「ご飯を丸呑みすると骨が抜けて良い」と聞いたのでやってみたけどダメでしたと当直中の夜に病院にこられる患者さんが多かったですが、扁桃に刺さってる小さな骨ならそれで抜けることもあります。ただ食道入り口に刺さった大きな骨の場合はさらに食道深く刺さってしまいとても危険です。
のどぼとけの下が痛いときには丸呑みは決してせずに、必ず耳鼻科をすぐ受診してください。
舌根扁桃(舌の根っこ)に刺さった骨を放置してた人が舌の奥深くに骨が刺さってしまい、首の皮膚を大きく切って骨を取り出す手術になった方もいらっしゃいましたので、骨がひっかかったと感じたら耳鼻科にチラッと行ってみるのが良いと思います。