いびき、睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の合併症のご紹介です!
ブログで度々、睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)に触れてきましたが、SASには、様々な生活習慣病が合併します。
睡眠は量的にも質的にも満たされていることが望ましいのですが、SASによって適切な睡眠がとれていないと身体全体に関わる生活習慣病の発生や状態の悪化に影響を及ぼすようになります。
代表的なものの一つに、「高血圧」があります。
SASの方は肥満している人が多いので高血圧になるのでは?と思われがちですが、同じ体重の健康な人とSASの人を比較した研究で、SASの人のほうが2倍、高血圧になりやすいというデータが出ています。
SASが高血圧を引き起こす要因として、
・夜間の低酸素血症や覚醒反応(無呼吸のたびに苦しくて脳が目覚めてしまう現象)により交感神経が興奮する。
・胸腔内圧の低下(のどがふさがるために、あえいだ状態になり、胸の中が陰圧になる)により静脈の血流が多くなる。
などがあげられます。もちろんこれに肥満など高血圧の悪化因子が加わるとさらに悪くなるわけです。
また、SASではない高血圧の患者さんは、夜間、交感神経は安定しているため、比較的夜間の血圧は安定しています。しかし、SAS患者さんは無呼吸をくりかえすことにより夜間も交感神経が興奮しているため睡眠中も血圧が高い人が多く、その状態が日中まで引きずられ、一日中血圧が高い状態に陥っている人もいます。そういった状態が続くことにより心臓にも負荷がいっそうかかり、さらに恐ろしい心臓病や脳血管障害も引き起こす可能性があるのです。
当院では睡眠時無呼吸症候群の早期発見に力を入れています。
簡単な自宅での検査で、自身が睡眠時無呼吸症候群かどうかわかる簡易検査・精密検査を実施しておりますので高血圧でお困りの方も一度検査を受けてみてください。睡眠時無呼吸症候群が原因の高血圧であれば、当院での治療で改善できるかもしれません。
是非一度ご来院ください!
当院の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状、検査、治療については、下記ボタンよりご覧いただけます。
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