今年2回目のブログは目前に迫ったスギ花粉症の新しい治療薬をご紹介したいと思います。
抗IgE抗体薬ゾレアです。（12歳以上）
スギ花粉症に本気で悩んでいる方にとっておきの朗報です。新型コロナウイルス感染拡大化、クシャミをゼロにする治療を始めませんか？

今年の花粉症の時期はCOVID-19の第3波が持続してそうですよね。
コロナ下においては2つの観点から花粉症の症状0を目指す必要があります。
実は、花粉症の症状鼻水、鼻詰まりとコロナの症状は似ているんです。自分が無症状コロナ保菌者の場合、花粉症の症状であるくしゃみの飛沫によって無意識に他の方への感染リスクを上げるかもしれません。また、この花粉症の時期目の痒みや鼻のむずむず感によって自分の目や鼻を無意識に触る事があるかと思います。目や口を触ってしまうことによる自分の感染リスクをあげてしまうことも避けたいですよね。

そこで、昨年花粉症時期より使えるようになった抗IgE抗体オマリズマブ（ゾレア®）皮下注射注射💉をご紹介致します。ゾレアは実は10年以上も、前から気管支喘息の治療剤として認可されている薬剤で、喘息の標準的な治療をしても症状が治らず入院を要する方、発作を起こして緊急受診、経口ステロイド薬が必要な重症な方の治療として用いられてきました。抗体医薬品（生体がもつ免疫システムの主役である抗体を主成分とした医薬品）で安全性も気管支喘息で使用された10年の歴史と慢性蕁麻疹で使用された3年より確認されており、安心して使用できます。喘息では6歳以上のお子さんから使える薬剤です。

 

さて、どんな患者さんに花粉症で使えるのでしょうか？

抗ヒスタミン薬(これまでのスギ花粉症に対する薬)や点鼻ステロイドを1週間以上つかっていても、くしゃみや鼻水、鼻詰まりが止まらない患者さんへの治療となります。
・スギ花粉で陽性を示すこと（血液検査）
・体重や検査値が薬剤の対象範囲である事
が条件となり、血液検査の結果によっては受けられないケースもあります。

また体重と検査値（IgE）によって、薬価も異なります。3割負担で4,500円から70,000円となりますが、9,000円から18,000円の方が多い傾向にあります。血液検査で薬価をお知らせ出来ますので、早めの血液検査をおすすめします。また那珂川市・大野城市の中学生のお子様は、子ども医療が使える可能性もあります。またお勤めの会社によっては付加給付を活用できるケースも結構ありますので、ご所属の保険組合に問い合わせしてみてください❗️

 

さて、本当に気になる効果の方ですが…　本当に楽になるんです。

昨年投与された方の感想です。

・花粉が飛散していない季節と同じような生活を過ごす事が出来た！
・今シーズンほぼ症状が出ず、花粉症である事を忘れてしまう時もあった。たまに内服を忘れてしまう事もあった。
・眼が一切痒くなく、驚いた！いつもスギ花粉で、集中力が下がっていたが普通の生活が送れた。

など花粉を気にしない生活が出来ます。今シーズンは、ゾレア注射を使い、花粉症のない世界を味わってみませんか？

そして、シーズンオフになれば、根治治療である舌下免疫療法を開始される方が多いようです。ゾレア治療をしたあと、花粉症に影響されない世界を味わう事で、最終ゴールがイメージ出来るからでしょうね。モチベーションが上がる事で、3年続くアレルゲン免疫療法にチャレンジする方が増えています‼️

大変良い薬なので、スギ花粉症でお悩みの方はご検討ください。詳しくは当院スタッフまでお尋ねください。

 

じんのうち耳鼻咽喉科は那珂川市と春日市の間に位置しており、春日市・大野城市・福岡市南区・早良区・太宰府市の皆さまにもご来院いただいています。駐車場も23台あり来院しやすいクリニックです。いつでもご相談ください。😌

花粉症については、下記ボタンよりご覧いただけます。